「シンボルやタブレットを活用したコミュニケーション支援」稲荷山養護学校 青木先生から。
あちらこちらでお名前は拝見したことがあったけど、実際お話を聞くのはこちらが初めてでした。
VOCAの歴史というか、シンボルを使ってやってみた、の歴史というか、へぇーとかほぉーとかいいながら拝見しました。
「イヤな事は適切に表現すれば避けられる」って大事なんだけど・・・なぜか知的障害のある人たちって、ガンバリズムでさぁやれそらやれ!っていわれるんだよね・・・。
「がんばればできる!」みたいなのって、あれ、なんだろ。
肢体不自由児だと、「がんばって!!」っていわれて車椅子とられたら
その場から動けないよね。
あともうひとつ、この時の発表をみていて思ったけど、こうしてiPadを使ってガンガン試して見ている学校と、そうでない学校(まーくんのとこみたいな)の差って、将来につながる気がしてさ。
なんか、損している気がするんだよね。
私が3年かかって学校の意識を替えて来た事は、何かの力になっていたのだろうか。
まーくんが中学部に上がった途端に、iPadが授業から姿を消した。
というか、いろいろ事情があって(それも聞いたけど)5台のiPadを3学部で使おうって言う方が、無理か。
後半はお子さんの具体的な事例だったけど、当然画像は撮れなかったのですが、これがまた、何年も追いかけて、こう変わった!がわかるものでした。
ある女子は、5年かかってここまで出来るようになって来たけど、「5年かかっていい訳がない」と先生はおっしゃっていました。
ホントそう思う。今だって、まーくんの中1の一年間はこの1年しかないのに、一学期がiPad登場せずで終わってしまった・・・。去年までの取り組みが分断される形で中1が始まってしまったのだ。
得意なことにフォーカスして欲しいのに、まーくんはいまだにひらがななぞり書きをしている。
もちろんまーくんにとっても、ひらがななぞり書きは、何かのプラスになることだとは思う。いまだに書類関係を紙ベースで行うことを思っても。
けどな〜〜なんだろ?なんでこう、残念な感じ、が否めないんだろう??って思いながらも、
毎回まーくんが書かされているのを見ている。
話しは発表に戻るけど、いろいろな取り組みをしたことで、たとえば不適応行動がなくなった訳ではないが、格段に減っているという。
給食の話しが印象に残っている。
曜日によってパニックを起こす子ども。月水金は起こさない。火曜はひどく、木曜日はそうでもないパニック。
「皆さんなんでかわかりますよね??」って先生はいっていたけど、私はよくわかんなかった(^^;
すると犯人は「パン」!!
長野では、月水金はごはんなのですが、火曜日木曜日はパンか麺らしく、
パンは苦手なので、毎回パニックを起こしていたという。
そしてお母さんから「パンは苦手ですけど、トーストしたら食べます」といわれて先生がっくり!!
で、トースターを買って来てトーストしたら喜んで食べました♪みたいなオチ・・・。
あーーーでもこの手のパニックの原因って、あるあるな気がするな〜。
まーくんは食事でパニックは、ないんだけど(大概なんでも食べるので)
食事時にパニックは、しんどいだろうな〜どちらも。
その子がトーストしてもらっているのを見て「いいな」と思った子ども達が「私も!」といってきて、みんなでトーストして食べるようになったら、今度はその教室からお昼時になると、トーストのいい香りがしてくるので、他の教室の生徒がうらやましがった!とのことでした。
だよね〜〜。
まぁ、そんなこんなで、超☆早口で弾丸のようにおしゃべりされていた青木先生ですが、
あっという間の2時間でした。
面白い講演でした!!そしてこうしていろいろと研究を続けてこられていることに、
発表しつづけてこられていることに、驚くとともに羨ましくも思い、(まーくん学校の先生たちとの)この温度差はなんなのだろう?と思うのであります・・・。